プロジェクトの背景
さまざまなトラブルから生活に課題を抱えていても、必要なサポートが届いていない方が多く存在します。
私たちはこの現状を「声なき声」と呼んでいます。
プロジェクトの解決策
当プロジェクトによって、このような「声なき声」に支援が届かず孤立する仕組みを変えます。
そのために、どのような人が「声なき声」を持っているのかを調査し、さまざまな支援団体と協働して必要な情報や支援を届ける仕組みを開発します。
成功事例を蓄積し、「声なき声」に積極的に情報とサポートを届ける取り組みを、全国に拡大します。
第1段階 目に見えない「声なき声」の調査
当プロジェクトは2017年4月開始の調査からスタートします。
「助けて」と言えない子ども・若者の「声なき声」の存在は膨大にあると推測されるが、そのような問題は目に見えにくいため、社会問題として捉えられていません。
この調査で、領域横断的に「声なき声」の実態を、目に見える形でとらえます。
国内外の各種統計・文献を調査し、数値的に把握できている数値の奥に、声を上げられずに表に出てこない数値が無いか調査を行います。
調査内容
「声なき声」が発生する要因として、以下の3つを想定しています。
1.当事者側の要因:当事者の援助要請能力/問題解決能力など
2.社会的障壁:物理的に援助機関にアクセスしにくい、社会的偏見などの心理的な問題など
3.支援者側の要因:支援者・支援サービスと当事者のマッチングの仕方など
調査手法
1.文献調査
既存のアウトリーチの取り組みについて、国内外の文献を調べます。
アウトリーチの歴史的・社会的背景や、うまく機能している取り組みなどを概観します。
2.支援団体の調査
全国47都道府県で若者支援を行っている団体を対象に、Webアンケートを実施します。
内容は、「声なき声」への問題意識、支援に繋げるための工夫、アウトリーチに関する研修やコンサルティングのニーズなどです。
回答団体の一部にインタビュー調査も行い、より深掘りした調査を行います。
3.専門家インタビュー調査
アウトリーチの関連領域である、援助要請・社会的スティグマ・マーケティングに関する専門家複数名にインタビューを行います。
文献調査、支援団体の調査の結果を専門からにフィードバックしてもらい、質的に分析します。
4.これらの調査の内容を、ウェブや書籍を通して社会に公表していきます。
プロジェクトの達成目標
以下の取り組みを行うことで、「声なき声」にサポートが届く仕組みを広めます。
調査
必要な情報やサポートが届いてない「声なき声」の実態を調査します。
開発
周囲に相談できずに孤立している人に支援を届けます。
啓発
積極的に情報やサポートを届ける取り組みを法制化し、現場に広めます。